祝日「春分の日」の決め方
太陽をめぐる地球がいつどの位置にいるかは運動方程式で予測できます。暦の「春分の日」が何日になるかもこうして決まります。ものの動きを数学で表すことは、予測や制御など多くの場面で使われています。
春分の日は何日?
祝日である春分の日は3月20日になったり、3月21日になったりします。毎年同じ日ではなくて、1日ずれるのには、春分の日の決め方に理由があります。
どのように決めているかというと、太陽の周りを1年かけてまわっている地球が春分という位置を通る日を「春分の日」にするとしています。地球が太陽の周りを1周するのには365日に加えて6時間ほど余計にかかるので、地球が春分という同じ場所を通る日時は前の年に比べて約6時間ずつ遅くなっていきます。例えば2021年3月20日18時37分に通った年の翌年は3月21日0時33分に通るというように、次の日になるので1日ずれるのです。
春分の日の発表
カレンダーは前もって春分の日を決めないと作れないので、毎年2月に翌年の「春分の日」が、国立天文台により計算されて発表されています。具体的には、春分という位置を地球が通る日時は、2021年3月20日18時37分、2022年3月21日0時33分、2023年は3月21日6時24分、2024年3月20日12時06分、2025年3月20日18時01分と前年に計算され発表されています。うるう年である2024年には2月29日があって日時がずれ、2024年は3月20日になっています。
春分の日の予測(詳しく知りたい方向け)
春分の日は積分によって地球の運動方程式を計算することで決まり、毎年2月に翌年の「春分の日」が国立天文台から発表されます。地球の運動は計算することで何年も先まで予測できますが、地球の動きは常に変化しているため実際の位置がずっと先まで計算通りになるとは限りません。ものの動きを数学で表すことは、予測や制御など多くの場面で使われていますが、実際の動きによって常に補正することが必要になります。
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