マンホールのふたの形
穴に絶対落ちないように、どこを計っても幅が同じ「定幅図形」の円が使われています。いろいろな図形の性質を知っていると、何かをしたり作ったりするときに、よりよい方法がみつかるのです。
落ちないふたの形
円であれば、どのような向きになっても幅が一定なので、落ちる心配がありません。一方で、四角形や三角形は向きによって幅が違うので、向き次第では落ちてしまいます。このように、どのような向きになっても幅が一定の図形ことを、「定幅図形」といいます。
他の定幅図形
円以外にも定幅図形があります。最も有名なのは、「ルーローの三角形」です。しかしルーローの三角形に比べて円のマンホールは、工業的に加工しやすい、運びやすい、出入りしやすい、という利点もあります。「ルーローの三角形」がコインに利用されています。他に知っていますか?
定幅図形の美しい性質(詳しく知りたい方向け)
幅が同じ定幅図形の周の長さは全て同じで、幅 s の定幅図形の周の長さは直径 s の円周と同じ π×s である。これをバルビエ (Barbieri) の定理といいます。
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