湖の魚の数え方
一部の魚に目印をつけておけば、とれた魚の数と、その中の目印のついた魚の数から、湖全体の魚の数を推測できます。一部から全体を知りたいとき、数理はとても便利に使えるのです。
湖の中にいる魚の数
湖の中にいる魚の数を数えたいとき、皆さんはどうしますか?全ての魚を釣り上げるのは、非常に大変です。しかし、数学を用いておよその数を算出する方法があります。
想像してみてください。ある日、湖で魚を4匹釣り上げたとします。その4匹に、特別な目印をつけて、湖に放しましょう。翌日、再び魚を釣ることになりました。今度は3匹釣れましたが、その中の1匹には前日につけた目印がありました。ここで少し考えてみましょう。湖には全部でどれほどの魚がいると思いますか?まず、最初に釣った4匹を湖の魚全体と比較します。これを数学で「比」と言いますが、湖の中の全ての魚の数を「y匹」として、最初に釣った4匹とy匹を比較しましょう。これを「4:y」と表現できます。これは、「目印をつけた魚4匹に対して、湖の魚全体はy匹」という意味です。次に、2日目に3匹釣り上げましたが、その中の1匹に目印がついていましたね。目印がついている魚が1匹だけだったので、これを比で表すと「1:3」になります。これは、「目印のついた魚1匹に対して、釣り上げた魚が全体で3匹」という意味です。これら2つの比を用いて、湖にいる魚のおよその数を計算することができます。これらの比は等しいため、「4:y=1:3」という式を作ることができます。この式を解くと、「y(=4*3/1)=12」となります。つまり、湖にはおよそ12匹の魚がいることがわかります。
およその数の数え方
この方法を用いれば、実際に全ての魚を釣り上げなくても、湖にいる魚のおよその数を知ることができます。数理によって全てを数えなくてもおよその数を知ることができました。この方法は魚以外にもさまざまな生きもので使われています。みなさんの身の回りの気になる全体の数を知りたいときにはぜひ使ってみてください。
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